離婚するために必要な浮気の証拠とは?裁判で否認されない証拠
- 2019/8/9
- 浮気調査の極意
離婚するために必要な浮気の証拠とは?裁判で否認されない証拠
浮気されたことをきっかけに離婚を決意する人は多いでしょう。
ただし、相手が浮気の事実を否定し、離婚に同意しない、ということもよくあります。
浮気を理由に離婚したいならば、効果的な浮気の証拠を手に入れる必要があります。
今回は裁判や交渉で効果を発揮する浮気の証拠とはどういったものか、ということについて、簡単に解説していきます。
パートナーの浮気を疑っている方、浮気を理由に離婚したいと考えている方は、本記事をぜひ参考にしてみてください。
裁判や交渉で効果的な、離婚のための浮気の証拠とは?
裁判や交渉で効果的な離婚するための浮気の証拠とはなにか。
それはズバリ、肉体関係があったことを証明する証拠です。
法的には、浮気は離婚の正当な事由として認められます。
ですが、ここでいう浮気とは、プラトニックなものを含みません。
つまり、恋心があったとか、浮気したいなとは思っていたけれど行動には移さなかったとか、手をつないだりキスをしたりしていたけれど肉体関係はなかったとかいう場合、正当な離婚の事由には当たらないと判断されてしまうのです。
離婚したいなら、不貞行為(肉体関係を伴う浮気)があったことを証明する必要があります。
そういった証拠があったら、相手方が離婚を拒否した場合でも、離婚することが可能です。
不貞行為の証拠といっても、セックスしている場面を撮影するのはほぼ不可能でしょう。ということで、セックスしていたという証拠としてみなされるのが、一定時間、密室にふたりで入っていた場合になります。
具体的には、ラブホテルに出入りしているときの写真や、浮気相手の自宅に出入りしている写真があれば、離婚は可能になるのです。
ただし、こういった写真を素人が撮影するのはかなり難易度が高いと言えるでしょう。
そこで、活用されるのが、探偵事務所や興信所です。本記事をご覧になっている方も、探偵への浮気調査を検討されているかもしれません。
ただし、探偵への浮気調査は高額になりがちです。
料金トラブルになることもありますので、きちんと契約書を読み、キャンセル料など必要な条件が明記されていることを確認してから契約に進むようにしましょう。
浮気の証拠として裁判での効果が低いのはどんな証拠?
次に、離婚するための浮気の証拠としては効果があまり期待できない証拠とはどういった証拠か、についても見ていきましょう。
1. 軽めのメールやLINEのスクショ
「好きだよ」「早く会って抱きしめたい」などのメールやLINEを見つけたら、誰でも、浮気している、と判断するでしょう。
こういったメールやLINEなどについて、スクショをとって保存しておくことで、離婚できる、と考えている人はたくさんいます。
ですが、法的いうと、これらの証拠は効果的だとは言えません。
なぜなら、好き、と言っていますが、肉体関係の有無は確認できないからです。
これだけしか証拠がない場合、「好きとは言ったけれど、何もしていない」と言い逃れされてしまう危険性があります。
2. 肉体関係を証明できない録音した音声
車に盗聴器などを仕掛けることで、浮気相手を車に乗せていたとか、デート中の音声を録音できたとします。
そして、その録音の中で、パートナーと浮気相手がラブラブな会話をしているとします。
一般的に考えたら浮気している、と判断できるのですが、法的には微妙です。なぜなら、まだデート段階で、体の関係はなかった、と言われてしまう可能性があるからです。
3. GPSによる相手の移動経路ログ
GPS発信機を車につけるなどして、パートナーの移動経路のログをとっておき、旅館などに泊まったことを証明できたとします。
ですが、実際に浮気相手と泊まっていた、という証拠にはなりません。
移動経路ログはそれだけでは証拠としては弱いのです。
4. 通話履歴
通話履歴を録音していて、そこでラブラブな会話をしていたとします。
そういった証拠を法廷で提出しても、「言っているだけで、何もしていない」と言い逃れされてしまう可能性があるのです。
たとえばテレフォンセックスのようなものをしていたとしても、イコール実際に肉体関係があるとは言い切れない、と判断されてしまうのです。
通話履歴だけで強力な証拠とするのはかなり難しいので、通話履歴からデートの日や場所を確認し、実際のデート現場であるホテルに入るときのツーショットなどを写真に収めておく方が賢明でしょう。
さいごに。肝は肉体関係を証明する証拠!
これまで見てきた通り、裁判で効果的な証拠は、肉体関係があったと証明できる証拠です。
つまり、密室にふたりでいた、という証拠が必要なのです。関係を持っているところを写した録画映像などがあったらかなり効果的な証拠となります。
ですが、そういった証拠がゲットできるケースは稀でしょう。
「効果が低い」としてご紹介した証拠でも、そこから明確な肉体関係が伺えるもの(セックスの感想など)があれば、証拠として力を持つことになりますので、それらを積み重ねることも重要です。
相手が拒否している状態でスムーズに離婚したいなら、肉体関係を証明できる証拠をゲットすることが何よりの近道である、ということを、ぜひ覚えておいてください。