探偵になるために、どんな免許やスキルが必要?探偵の資格とは
- 2019/7/25
- 興信所とは
探偵になるために、どんな免許やスキルが必要?探偵の資格とは
探偵という職業に対して、どのようなイメージを持たれていますか?
なにか特別な仕事だといったイメージを持たれている人もいるかもしれません。
探偵という職業があり、様々な依頼に応えてくれるということは知っていても、探偵という職業について詳しくは知らないという人もいるでしょう。
そこで、今回は探偵とはどのような職業に位置付けられているのか?ということを紹介していきたいと思います。
誰でも探偵になれる?探偵に必要な資格とは?
探偵は、相談者の様々な依頼に応えるために、多くのスキルを持っていなければいけません。
もし、スキルがなければ相談者の依頼を解決することは難しいからです。
そして、それらのスキルを身に付けていくことは決して簡単なものではありません。
例えば、バレないように尾行するということは想像よりもずっと難しいものなのです。
そこで、気になってくるのが探偵になるための資格とは存在するのか?ということ。
様々なスキルが必要だと考えれば、試験などをクリアして資格などを持たなければいけないと考える人もいるかもしれませんが、実は探偵になるために必要な資格は存在しません。
つまり、なろうと思えば明日からでも探偵になることができるのです。
しかし、注意しなければいけない点が一つだけあります。
それは、探偵業を勝手に始めることはできないということです。
資格が必要ないのであれば、誰でもいつでも簡単に始められるのではないか?そのように考える人もいるかもしれませんが、そういうわけにはいかないのです。
実は、探偵業を始めるためには、探偵業届出証明書というものが必要になってくるからです。この探偵業届出証明書がないまま探偵業を営むことはできないのです。
では、どのようにすれば探偵業届出証明書を手に入れることができるのでしょうか?探偵業届出証明書を手に入れるには、必要書類を警察経由で公安委員会へ提出しなければいけません。
公安委員会に必要書類を提出することによって、始めて探偵業届出証明書を手に入れることができるのです。
つまり、探偵になるために特別な資格は必要ではありませんが、探偵業を営んでいくためには公安委員会への届け出が必要ということになるのです。
持っていたら探偵調査員の仕事に役に立つ資格、免許はある?
探偵になるために、特別な資格は必要ないと紹介してきましたが、持っていた方がいいという資格はいくつか存在します。
まず、基本的なことですが自動車免許は持っている必要があります。
なぜなら、尾行などをする場合には、対象者が車で移動することが考えられます。
そうなれば、当然尾行する側も車でなければ見失ってしまうでしょう。
また、同時にバイクの免許も持っていた方がいいといえます。
バイクは車よりも小回りがきくので、対象者を尾行しやすいという特徴があるからです。
また、意外なところでは電気工事士の資格が役立つこともあります。
例えば、盗聴されているかもしれないので、盗聴器が仕掛けられていないか調べてほしいという依頼があったとします。
相談者からすれば、実際に盗聴器が発見されれば一刻も早く撤去してもらいたいと思うはずです。
しかし、設置されている場所によっては素人では勝手に撤去出来ない場合があるのです。
その一つがコンセントの裏などに設置されていた場合。
この場所に設置されている盗聴器を撤去するためには、電気工事士の資格が必要になってきます。
このように、探偵とは全く関係ないと思われる資格でも役立つことが多々あります。
探偵調査員として、その他に持っていた方が良い技術は?
上の項目で、電気工事士の資格についてお話をしました。
同様に、直接探偵業とは関係がなくても、また、資格として持っていなくても、役に立つ技術はたくさんあります。
その中で特に近年求められるのは、パソコンをはじめとした電子機器の操作技術です。
探偵業では、依頼者へ調査結果を報告するため、報告書を作成します。
この報告書の作成は、まず間違いなくパソコンで行われます。
また、高性能化が進む撮影機器も、デジタルカメラである場合がほとんどです。
つまり、ある程度これらの機器に触れないと、業務をすすめることができません。
探偵事務所に所属するのであれば、研修等で学ぶことができるでしょうが、少しでも触ったことがあるか、ないかで学習の効率が全く違います。
ここでは代表的なものとして電子機器の操作を挙げましたが、探偵に必要な知識、技術はこれに限られたものではありません。
探偵は、依頼者の様々な相談に対応していかなければいけません。
だからこそ、多くの知識や技術が必要になってくるのです。
関係ないと考えずに、少しでも役立ちそうだと考えれば、どんどん吸収していくようにする。探偵になるためには、このような素質が大切になってくるのです。
逆に言えば、今持っている、探偵には関係ない、と思っていた知識や技術を生かせる場面が、急にやってくるかも知れない仕事です。
そんなときの充実感は、ほかではなかなか得られないものです。
日本と海外の探偵、どんな違いがある?
ここまで紹介してきた探偵についての情報は、あくまで日本国内の探偵に限ります。
そして、探偵という職業は日本だけに存在するわけではありません。
そこで、海外の探偵に必要とされる資格についても紹介したいと思います。
アメリカやアイルランドでは探偵になるためにはライセンスが必要です。
また、イギリスでもライセンスが必要となっていて、ライセンスを手に入れる為には専門機関でのトレーニングをクリアしなければいけません。
世界に目を向けてみると、探偵になるハードルは日本よりも高くなっているといえるでしょう。
まとめ
日本で探偵業を営むのに必要となる資格はありません。
探偵業届出証明書さえあれば誰でも探偵になることができるのです。
しかし、探偵の仕事は多岐にわたるので、求められるものは決して少なくありません。
また、持っていることによって、役に立つ資格もあるので、様々な依頼を想定しながら必要に応じて、それらの資格取得を目指している探偵も少なくありません。
つまり、資格がなくてもなれるからといって、簡単に務まるということではないのです。
もし、探偵になりたいと考えているのであれば、依頼者の様々な悩みを解決できるように、日々、多くの知識を身に付けていく必要があるでしょう。
つまり、優秀な探偵になるためには、日々の努力が欠かせないということなのです。